±21g 
監督 山本 珠生


 
 

森を巡る映画祭

出演 
山本珠生
   
撮影 
野村瑞
 
衣装協力 
佐伯明日環
 
協力 
稲邊ジュリアナマリス
小野塚優奈
鈴木万結香
三輪新
 
メイキング・サポート 
井澤里映
   
脚本・絵コンテ・編集 
山本珠生

どうすればいい
あの青い星で生きていくためには。
 
 
○生命というテーマ

 「魂はなんのためにあるのか」という問いの、自分なりの”答え”を表現したかったので、ノートに向かう時間が制作時間の中で圧倒的に長くなった。制作過程では、「死後」や、「時間」についても思いを巡らすことになったので、作品の中には幾つかその要素を入れている。
 私が出した自分なりの答えは、「時間の中を生きるため」。この答えを出すために、「魂を持つことで、時間の中を生きられるようになる」という仮説と、魂が「記録媒体」であるという前提を、辻褄合わせとして考えた。
 
○ビー玉とかぐや姫、自分と向き合った制作過程

 必死に作業していく中で、ビー玉を魂のモチーフにしようと決めた。理由は、丸くて綺麗だから。あと、音が独特だから。簡単に絵コンテを描いて、撮影、編集。試写会にはその作品を提出したけれど、その時点で、周りの完成度の高さと、自分の作品の妥協点が酷く目について、居ても立ってもいられなくなった。悩んだけれど、作り直すことに決めた。
 私はこの、「生命」というテーマで行う作品制作の中で、一つ大事にしておきたい自分の考えがあった。それは、「美しく生きるということは美しく生きようとすることだ」という持論。それを今一度深めてみると、一つの物語に辿り着いた。それが『竹取物語』だった。苦しみや悲しみの多い地球に残りたいと思ったかぐや姫と、自分の持論がうまいこと噛み合いそうだと思った。
 「かぐや姫が地球にやってくる前の話にしよう」と決め、ビー玉をモチーフに使う案も活かせる内容を考えた。かぐや姫は罪を犯した罰として地球に送られたらしいのだが、その罪というのが原作でははっきりと描かれていない。きっと地球の人間には想像もつかないのだろうと思ったのではっきりと答えは作っていないが、何かから逃げているシーンから始まるようにした。
大学の森にはちょうど竹林ゾーンがあるなあ。そこを使おう。絵コンテを、今度はしっかり書き上げて。
 

02.


PROFILE

監督 山本 珠生

写真:河村亜実

2005年生まれ 広島県広島市出身
  東京造形大学 映画・映像専攻領域在籍
 
  小説にしたい世界、エッセイで語りたい人生、詩にしたい弱さ。
  写真で掴みたい儚さ、絵に描きたい熱。
  映画にしたいのは、答えのないもの。
 
Instagram
https://www.instagram.com/____uovo12
 
note
https://note.com/taku_11266
 
 
2023 
『一番乗り』ショートフィルム・自主制作
 
2024
『言葉の紡ぎ方』課題作品・「自画像」
『私ってどんな存在だった?』課題作品・ドキュメンタリー
 
2025
『繰返』主演 監督:竹久宜伸
 
 
 

03.


Comment

コメント

吉川啓太
 

 


吉川啓太
映像作家。1999年生まれ。
武蔵野美術大学大学院造形構想研究科修了
ストーリーものを中心とした映像を制作している。


構図とかレンズの選び方とかもよかったし、生命だったりかぐや姫だったり竹取物語だったり、いろいろなものが織り混ざってる大きなテーマの中から、その部分を切り取るんだという映像にしたときの時間の選び方みたいなのがすごく上手だなと思いました。目に見えるものと聞こえるものと、感覚が繊細に描かれていてそれが手持ちと合ってるし無駄なカットが1つもなかった印象です。
構成としても、あらゆる視点からテーマになるものを捉えてて全く飽きないのが、こちらもすごく勉強になります。