コンパクトディスク
監督 廣田夏之介

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音楽を巡る映画祭

主人公のソヒョンは、まだ自分を出すことが苦手ではあるが、しっかり自分の感性を持ち、好奇心旺盛な子だ。片耳しかないイヤホンを使い続けるような天然さもある。ソヒョンの愛嬌は周りの人に好かれる要素を持っている。
そんな友達を持つ人やそんな人に見てもらいたいと思って作った。
できればソヒョンを好きになってくれたら嬉しい。
今回、韓国の留学生を描いたのは、僕が選んだ要素というより、偶然的なものであった。もともと主人公は留学生のキャラクターで考えてはいたが、国籍は具体的に考えていなかった。そこで、主人公のソヒョンを演じたユジンさんとは仲が良かったので留学生を描くことについて相談してみた。すると、ユジンさんの口から興味深い日本の話が語られ、具体的なアドバイスをもらった。単純な僕はすっかりユジンさんに魅せられてしまい、主演をオファーしたのだった。ユジンさんが快く引き受けてくれたおかげで、結果として韓国の留学生を描くこととなったのである。悪く言えば行き当たりばったりではあるが、このオファーをきっかけに勉強することになり自分がこの物語を作っていくこと自体が自分にとっては新鮮でなことが多かった。
ありきたりではあるが、音楽には言語、国籍を超えて通じる力がある。その力は世界を開いていき、人と繋がることができる。
僕たちは同じように聞こえているかわからないが、自分たちの感性に確かな自信をくれる。
その様子を描いた。
 

ソヒョン…한 유진 ハン ユジン 
山下犬輔…山下大輔
ジウ…강 연진 カン ヨンジン
助手…이서영 イ ソウヨン
CDショップ店員…ピエロ大好き人間
学生A…田上結梨佳
学生B…側見来留
学生C…りいな

撮影 黒瀬頼 堤田海晟
録音 黒瀬頼 竹内伊吹
ロケーション 雨と休日 堀詩織宅 CSラボ
韓国語監修  ハンユジン
応援 Haris Malekos
 
   
脚本・編集・監督 廣田夏之介

01.


TRAILER

02.


PROFILE

廣田夏之介

1999年生まれ、東京出身。東京造形大学映画映像専攻領域4年生。
ミュージックビデオや短編映画、ドキュメンタリーなどを制作。現在、不登校の親をテーマに劇映画を制作中。
 
2023年 グループ展「CLOSEten」

03.


WORKS


2019年 短編「一人世界の終わり」
https://youtu.be/yv-dirmp_cQ

2021年 短編「1億あったんだけど」
https://youtu.be/a_F3LO0J20M

2022年 ドキュメンタリー「東京 祈りの場所 Tokyo  Place of prayer」
https://youtu.be/_JvLWFagfx4

2023年 ミュージックビデオ「涅槃」
https://youtu.be/jgpqmHl9Glc

04.


Dialogue

対談
出演 ハン・ユジン ×
監督 廣田夏之介

廣田   まず、ほんとにこの作品に出てくれてありがとう。ユジンさんが、出てもいいよって言ってくれたことがきっかけで、この韓国の留学生の映画ができたんだよね。今回、演技してみてどうだった?
 
ユジン  撮られるのが初めてだったから、映画専攻のみんなかっこいいなあって思った。まずそう思ったかな。そして、最初はカメラを意識したりしてたけど、どんどん時間が経つほど、セリフを喋るのが自然になったし、夏之介がどういうキャラクターがほしいのか、なにを描きたいのか、わかってきた。それは演じる中でわかってきた。 
 
廣田   俺はユジンさんにこういうふうにしてっていうのを具体的に伝えてなかったと思うんだよね。ざっくりとしか伝えてなかったと思う。
 
ユジン  そう!だから、最初はこいつなんだろって思った(笑)でも、意図はわかった。だって、留学生は私だし、夏之介は日本人だから。ソヒョンの気持ちは私が一番知ってた。だから、私に任せたんだと思った。
 
廣田   でも、俺は、 俺がつくったソヒョンってキャラクターをユジンさんが感情移入して演技ができるかってのが心配だった。だけど、ユジンさんが汲んで演技し切ってくれたのはありがたかったね。
 
ユジン  それはわたしも面白かったよ。最初は難しかったけど、だんだん仮想のキャラクターのソヒョンと現実の私が結合していく過程を感じることができた。
 
廣田   そうだね。ユジンさんの元々の魅力も加わってソヒョンっていうキャラクターが生き生きしてたような気はしてる俺は。 
 
ユジン  シナリオを書くときに私を思い出しながら書いたって言ったから、それもすごく嬉しかった。
 
廣田   嬉しい。この作品は、出会ってきた留学生のことを考えながら、彼らに向けて作ったから、そう言ってもらえて嬉しい。
 
ユジン   そう。シナリオ通りにやっていたんじゃなくて、韓国語に翻訳する部分は私たちがセリフを変えた。それで、そのとき監督の夏之介と一緒に力を合わせてセリフを韓国語に変えていくのがいいなって思った。シナリオを見て読むだけじゃなくて、一緒に作っていった。
 
廣田   あれは、作品を作る大事なプロセスだったと思うね。
 
ユジン  そう。それがいいなって思った。
 
廣田   ユジンさんは作品を見てみてどうだった?
 
ユジン  うーん。思ったより私、演技上手いなって。自分で言うのあれだけど(笑)
 
廣田   たしかに(笑)滑舌もいいし。声がすごく聞き取りやすかったね。ストーリー内容についてはどう思った?
 
ユジン  わかりやすい内容だと思う。留学生の葛藤を解いていく過程をちゃんとわかりやすく描いてると思う。でも、特殊だと思う。今回はセリフも私に任せた部分も大きかったし。絵コンテを書くときから感情をどうするのかって、自分でセリフをやってみたらわかったんじゃない?女の子の役でも夏之介がこうしてみてってやったらよかったと思うよ。
 
廣田   なるほど。次回からそうする。撮り終わってじわじわと反省してることがあって、留学生の内面が見えづらかったかもなってこと。そこの描写が少なかったなって思った。留学生が日本人のコミュニティーに馴染めないっていう切実な感じが伝わり切っていない気がした。
 
ユジン  そうだね。でも、短い動画のなかで夏之介はできる最大限をしたと思うよ。夏之介が経験したことのない感情だし。取材をもうちょっとすればいいと思うよ。でも、映画つくるって大変だね。コミュ力とお金がないとね(笑)