森を巡る映画祭
監督・撮影:ショウ ウンキン
役者:トウ ズイセン
プロデューサー:リ カギ
今回の作品は森と体の関係を探りたいと思っています。地球上の生物には「エネルギー・フィールド」があると思って、感情やエネルギーはそこに伝わり、植物は他の生物の情緒を感じることができます。森の中の様々な植物は人間社会と似ているところがあり、森の中の植物は自分の特性を通じて様々な資源、日光、土壌、水分を手に入れます。人類社会の本質も資源を奪い合うことにあります。人間も植物も地球の一部であり、共に呼吸をし、地球の自転公転と月の重力の変化が人間と植物の最も原始的なリズムを作り出しています。
作品は3つの部分に分かれて、第一部分:人間と植物が互い感知、優しく触れ合い、互いの体を感じ合います。第二部分:人間と植物が同じような競争をし、激しい動きをし、植物の成長状態のシミュレーションをします。第三部分:呼吸と心臓のリズムを増幅させ、身体が作るシンプルなリズムと森のリズムを組み合わせます。
この映像作品の制作過程では、奥多摩の原始森が撮影地として選ばれました。当初の予定では晴天での撮影を想定していましたが、不運なことに大雨に見舞われました。最終的には薄暗く湿った雰囲気の中でこの映像作品を完成させることとなりました。作品中に表現された湿った雰囲気と身体の融合は、森林での芽生えるテーマを意図したものと意外なほど調和しています。また、私が「聖書」の「創世記」から一部の言葉を引用し、天地が分かれる初めの混沌とした感覚を表現しました。この映像作品は私にとって完成した状態ではなく、天候の影響で第二の激しい部分や舞踏の一部がうまく表現できなかったこと、そして地球との共鳴する第三の部分では、より自然なリズムの音を見つける必要があります。さらに、背景のナレーションには「創世記」の内容を用いましたが、音声では逆再生の処理を施しました。作品中のテキスト部分は、神の意志によって世界が創造された「創世記」の一節を示しており、全てが始まる原初の時代に戻った時、神の意志がなければ我々の世界はどのように創造されるでしょうか、という問いを考えることを希望しています。
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PROFILE
ZHONG YUNXIN(ショウ ウンキン)
現在は東京造形大学院映像専攻大学院
主に女性の身体と映像身体の関係を研究しています
2022.03 iamnext 「WOMEN」Shortlist
2023.12.2-12.13「in view」グループ展
2024.05.06-05.24 「内 外」ZHONGYUNXIN個展