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Day_my blog 


監督:加藤。
出演:杉野詞音


 



私が実際に過ごした 1日をシナリオとして書き出し、
他者にそのシナリオをもとに私として私の 1日を演じてもらう。


 
◯作品内容
 私が実際に過ごした1日をシナリオとして書き出し、他者にそのシナリオをもとに私として私の1日を演じてもらう。
 
 
◯制作意図
 
・始めに
 
私は以前からVlogと呼ばれる自分の生活の記録を動画として残す媒体に興味があった。Instagramやその中の機能の1つである"ストーリー"が普及してから、人々の生活の中でカメラを向けたり、向けられる機会が格段に増えた。目の前の事象を自分の目で捉えるのではなく、スマートフォンのカメラを通じで見ることが多くなった。カメラを向けたり、向けられるとどうしても完全なリラックス状態にはならない。"カメラで写している、写っている"このことがある限り、多少なりとも自分自身や自身の生活をよく見せようと思うだろう。
その中で生活をしてカメラを回すことは自分の生活が作られたものにしかならないのではないだろうか。ただの日常を写したものになるだろうか。そんな事を考えながらこの企画を考案した。
 
・なぜ他者に演じてもらうのか
 
私自身が私の生活を切り取ったものを動画にしてもそれは作品となりうるのか、それにどんな意味を持たせることが出来るのか。ただ私が私の生活を映しただけの映像では上記した問いの答えは出ないように思えた。
そこで、私の生活を他者がもう一度シナリオに沿って演じることで私の生活と私自身が映像をみた人にどう映っていくのか、よく理解できると考えた。この作品が完成すれば私を演じてくれている人が第二者的目線、この映画をみた人が第三者的目線。そんな色々な角度から自分自身を捉え直すことができるかもしれない。
 
 

◯普段よく話をする友人にみてもらった。私の制作意図などを理解した上でこの映像をみてもらった時に何を感じるか。
 彼女もこの映像展に参加していて作品をだしている。(http://dance-media.com/zokei2021/1/pg963.html
 朝の女の子の時間を切り取った彼女の作品と私の作品、何か繋がりがあるように思える。
 
 
・友人→田中実結:加藤。と同じ学校学部専攻で同い年。餃子とピザが好き。
 
「自分もVlogという媒体をよく見る。それは映像の中の人が私の理想的な生活をしているからだ。朝起きてから朝活とか、その後はお出かけしたり、充実した生活を誰かが毎日送っているのかと感じて見ていて楽しい。でも、この作品を見てからこれはリアルなのか、それともカメラを向けられているからのものなのか考えるようになった。実際にVlogの中の人は充実した生活を送れているのか、それともこの映像のようにVlogにはシナリオがあり作られたものなのか。私はもしかしたらVlogは実際、理想の映像なのかもしれないと思った。
この作品で監督の生活を他者が演じているのを見て、正直あまり違いが無いように見えた。それはカメラという存在がそこにあり、自分自身で生活の場面を切り取ることが出来る(編集できる)のでカメラが捉えていない時間にこそ二人の違いが見えてくるのではないかと思う。カメラがある時の実際のシナリオの元になっている人の生活とシナリオを演じた側の生活はあくまで作られたものなので、監督と演じている人の対談シーンがあることで私がこの映像を見て他者の生活を演じるということにあまり違和感を覚えないということがわかったように思う。
 監督の生活をほんの少しだけどお泊まりとかして垣間見える瞬間があったように思うけどその生活を監督ではない他者が演じているというのが、知ってるからこそ少し違和感に感じた部分は正直あったと思う。でも、私の今回の映像展で制作した女の子の朝の生活は現実の女の子の生活を映し出しながらも私の理想の朝の生活でもあったからあいみちゃんの作品との繋がりもあると思った。」

  
  
◯作った人について
監督:加藤。
         2001 年生まれの大学生
 
 この作品が私にとっての初めての作品です。
 制作者である私がいうのもどうかと思いますが、やはり初作品はかわいい赤子ですね。初々しいです。私は普段から youtubeで日常系の映像をよく見ています。他の人の日常を見るのは面白いですよね、大体お洒落なものばかりなのですが、最近はリアルな現実を映した映像も多いように思います。個人的にはどちらも見ていて楽しいですよ。お洒落な日々を送っている人々は参考になるし、そんな生活に憧れて私の生活の QOLquality of life)もあがりそうな気がします。逆に現実を映したリアル(どちらをリアルとするかの定義は定かではありませんが。)はひたすら共感の嵐ですね。
ここで私の話を少しさせてくださいね。私は現時点で自分が好きだと思える映像がはっきりと見えていません。なので、自分がどういったモノを撮りたいのか、どういう絵が好きなのかまだまだわからないことばかりです。そんな中で私がいいな。と思う映像で 1つあるイメージは日常の中のささいな幸せを集めたような、休日に窓際で日向ぼっこをしながら昼寝してしまうようなそんな温かい光包まれたものです。珈琲や紅茶を飲みながら、そんな映像を見れる日が来るようにまだまだ精進し、努力します。
 
出演:杉野詩音
    加藤。と同じ学校学部専攻で同い年。お好み焼きをよく食べる。
 
 
◯私の生活の写真たち