『江古田大学』 2005/5/29
「江古田大学」は、学生たちが、商店街の道を貸切にして行う、バザーのようなもの。
CSTJのメンバーは、平野さん、原田先生と深尾でした。
天気は晴れ。場所は駐車場。

記事/深尾雅宣

例の切り株を、一つは壁に立て掛けて、もう一つは、ブースのとなりに敷きました。
一般の人の感想は、決まって「えっっっっ、これ切り株なの?気付かなかった・・」確かに言われてみれば、、、と続く。
中には、『切り株です』と書いといたほうがいいんじゃないか、という意見も言われた。



ともあれ、これを目にし、話を聞いてくれた人は、この日はそこまで多くなかった。本部の前とはいえ、少し奥まっていたという「立地条件」にもよるかもしれない。けれども、いや、その分、訪れてくれた十数人(もっといただろうか)とは、各々にしっかりと事実を伝え、短時間であれ、絶望を分かち合いつつ考えるきっかけを共有できたのではないかと思う。

切り株の上を通ってもいいよと言うと、ためらう人が多かった。確かに踏んづけにくい。どこか「やっちゃいけない」感じがする。けれど、ちょっと考えてみると、その実物を砕いて紙にしていること、そして、その紙を無駄に使ってしまっていること、どっちが大きな「やっちゃいけない」ことなんでしょうか。
片方ができなくて、片方ができてしまうのは、自分のやっていることを知っている(認識できている)か否かの差ではないかと思える。

こうしたCSTJの活動に参加すると、タスマニアへ行ったことのある人や、この問題について話をできる人が、こんなにも多いのかと思います。現段階では、タスマニアのことを初めて知る人が圧倒的に多いですが、そういう「初めて知る」人たちが増えていくことは、「既に知っている人たち」が増えることにもなります。そして「既に知っている人たち」が、自分達の使っている紙について、初めて「考える」人になり、「既に考えている人たち」が、初めて「行動する」人たちになっていけたらなぁと願ってやみません。そうして「既に行動している人たち」が一気に増えれば、タスマニアの問題も、一気に解決するなぁ、と夢見ています。