「ヒトヒゲキ」
笹本陽介
菊地恵泉
笹本陽介
赤池那央貴
作品解説
悲劇とは他人にとって喜劇であるをテーマに。
悲劇から生まれる面白さに着目して作った作品が本作である。
店員を呼べない人、怒られている人、何かに追われている人。
それは、どれも当事者にとって悲劇であるのに関わらず、そのことに関与していない他者は、つい笑ってしまうものだ。
他人の不幸は、蜜の味なのである。
そして最後には、蜜の味を啜る人にも悲劇が訪れる。
それを私たちは、映像を見ることで感じるのだ。
笹本 陽介(19)
東京造形大学2年映画・映像専攻所属
自主短編映画『彼女の髪は少し濡れていた』
演劇『Roots grow』を制作
現在、男女6人の群像劇映画の制作中。
今後は映画的演出、演劇的演出を混ぜ合わせた作品を制作していこうと考えている。
演じてもらった菊地恵泉との対談
Q 今回の『ヒトヒゲキ』に出て、素直に思ったこと
菊地 「急遽だったので」
笹本 「確かに」
菊地 「でも人の作品出れるのは嬉しいので」
笹本 「うん」
菊地 「出させてもらったけど、脚本とかなしで流れだけ聞いて、即興でやって」
笹本 「うん」
菊地 「そうね、あーゆう即興みたいなのは、自分で得意な方ではあると思ってるから」
笹本 「うん」
菊地 「そう、今までもずっとふざけてモノマネとかもしてきたから、再現みたいなのは好きだから、それが役立ったかな今回」
笹本 「コントっぽかったよね、大袈裟にじゃないけど」
菊地 「俺、結構シリアスめな役が多かったから、こうゆうコントぽいのもやりたかった」
Q 浮気を8回したことで問い詰められるシーンについて、自分とは違った解釈で演じましたが、そこについてどう思いますか?
笹本 「自分だったら、『あ、8回、、8回か』このシュールな感じ、が好きなのよ。まぁでも何も言ってなかったからね(笑)」
菊地 「うん」
笹本 「言ってたらできてたかもな」
菊地 「まぁちょっと軽くは言われたけど、そん時の現場の雰囲気が俺なら、恵泉ならこうする、みたいな雰囲気があったから、ちょっと一回見せようと、陽介に言われたのとあえて違うのをやってみようとした」
笹本 「そう、いいのよ」
菊地 「陽介の指示だと、正直物足りないと思っちゃって」
笹本 「あーなるほどね」
菊地 「画面見てても、動きがあった方がいいと思って、シュールなのもあれだけど」
笹本 「あー、なるほどね。はいはい。その案を出してくれる役者のがいいよね」
菊地 「やった」
笹本 「自分の意見を出してくれて、監督に他にもこうゆうのもありますよって提案できる役者がいいよね」
Q 改善するとしたらどこだと思う?
菊地 「シンプルに滑舌」
笹本 「それはほんとそう(笑)」
菊地 「あとは、内容をもう少し観客にわかりやすいように言えばよかった。劇映画でも使えるように意識して演技したけど、思ったよりコントっぽい演技だったら伝わりやすかったなーとか」
笹本 「即興でほぼ一発録りでやっちゃったからね。必要じゃないとこで、伸ばしちゃったりするとこは出てきちゃうよね」
菊地 「そう、でも、そのおかげで、その場で考えた嘘でやりきろうとしてる感が出せてた気がする、だって本当に即興だから(笑)」
笹本 「そう、あんまり煮詰めないとこの良さってそこだよね。もちろん、煮詰めて形にして面白いものを作ることの方が力にはなると思うけど」
菊地 「あと、陽介の役の方は動きで説明するけど」
笹本 「うん」
菊地 「パントマイムで伝えるには、ちょっと動きが弱いかなって思った」
笹本 「あー」
菊地 「最後もいまいち何が起こったのかわかんなかった」
笹本 「最後は、取り除いたチーズの残りを食べちゃって、水飲もうとしたけどさっきこぼしちゃって、店員呼ぼうとしたけど距離があるってオチだった」
菊地 「うーん、伝わらなかった(笑)」
笹本 「あれかも、演じるときに自分で流れがわかってるから、自分の感覚で伝わるだろって思っちゃってるかも」
Q 観客が面白いって思うとこってどこだと思う?
菊地 「金髪のクズ男も、こいつ嫌いだわ〜ってずっと思ってて、それを観客は他人事のように見れるから面白いのかな」
笹本 「意図したとこだね」
菊地 「意外と観客は、この話の茶色シャツの役に近いのかもね、自滅していくタイプのクズ男と、それに付き合ってあげちゃってる女、見てたら呆れるけど他人事だから笑えてくる」