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(一日)と(一汁)を巡る

何でもない日
橋本史美



プロフィール

 
氏名  :橋本史美
生年月日:2001年8月20日
出身地 :京都府城陽市
学歴  :2020年4月東京造形大学デザイン学科室内建築専攻に入学。
趣味  :テレビドラマを見ること。
     ドラマのロケ地巡り。

小さい頃から日本のドラマが好きな影響で2021年にフジテレビで大道具のアルバイトをするも学業との両立ができず断念する。このアルバイトをきっかけに夢だった舞台美術の仕事の大変さを知り、将来就きたい仕事に迷いが生じるようになり現在何になりたいのか迷走中である。好きなテレビドラマはブラッティーマンデイだ。


 
作品紹介
 
日本料理を代表する『お味噌汁』。『お味噌汁』は一汁一菜と呼ばれるほど食事の中で占める割合が大きい。人それぞれの『お味噌汁』の価値観をエピソードでお伝えしつつ主人公の1日の日常を描いた物語である。  
 
 
主人公にとって『お味噌汁』を作る行動は唯一1日で休まる時間であった。誰からも干渉されずシンプルな工程で1つのおかずを作り上げる。バリエーションも様々な『お味噌汁』は主人公にとって飽きのこないものだったのだ。
『お味噌汁』を作る過程では色々な人のお味噌汁エピソードとともに編集し彼女から逃避させたかった。『お味噌汁』を作っている時だけは現実から逃げ出したいイメージを表したかったからである。


 

お味噌汁紹介
 
[1つ目 ] 豆腐とネギ

最初の『お味噌汁』は一番シンプル且つスタンダードなお味噌汁を持ってきたかった。インスタントのお味噌汁になるほど人気なこの具材は最初に登場するのに相応しいと考えたからだ。
 

[2つ目 ] なめこと豆腐

私がお味噌汁の具材の中で一番好きな具材である。なめこの滑りけと豆腐が絡み合ってとても好きである。ご飯一杯がすすむものだと私は思う。
 

[3つ目 ]豆腐と揚げとひきわり納豆

室内建築専攻の同級生である金田くんが好きな具材である納豆を入れてみた。私は納豆が好きではないため比較的に粘り気と匂いが取れるひきわりを今回使用した。金田くん曰く納豆が嫌いな人でも食べれるのだとか。熱を加えることで粘り気と匂いが取れて食べやすいのだとか。今回作ってみて食してみたがやっぱり無理だった。
 

[4つ目 ] 豚汁

豚汁は私の中でお味噌汁界のなかで1番1つのおかずとして成り立つ汁物だと思う。豚汁の中には主ににんじん、大根、豚肉、こんにゃく、豆腐など具材が沢山入っており食べ応えがある一品だ。他にも豚汁は、野菜を沢山刻むため作る過程を楽しめる。
 

[5つ目 ] カボチャと玉ねぎ

最後の5つ目のお味噌汁はカボチャを使用したお味噌汁だ。主人公の女の子が一番好きな御味噌汁の具材で締めくくるという設定だ。今回演じてもらった原田さんの一番好きな具材であるカボチャを利用して作った。


対談
 

 
 
 
対談者プロフィール
 
氏名  :原田凛香
生年月日:2002120
出身地 :宮崎県
学歴  :20204月東京造形大学デザイン学科室内建築専攻に入学。
趣味  :本を読むこと。好きな作家は知念実希人。
     食品系のガチャガチャを引くこと。

対談に応じてもらった方は今回の物語の主人公である女の子を演じてもらった原田凛香さんだ。
 
室内建築専攻領域の製図室にて。
 

具材いっぱい

 
橋本「今回の最後のお味噌汁でかぼちゃが出てきたけど、かぼちゃがすきなの?」
原田「イモ類が好き。」
橋本「なんで?」
原田「なんでだろう?炭水化物だから?(笑)」
橋本「炭水化物?」
原田「あっでも、サツマイモも好きだし、サトイモも好き。サトイモの味噌汁も好きだよ。」
橋本「でも今回は何でかぼちゃにしたの?」
原田「季節的に、かぼちゃだから(対談時は夏)」
橋本「よく出てきたの家で?」
原田「そこまでないけど、かぼちゃの煮物とか出る。おいしいじゃん。」
橋本「みんなで食べるの?あれ何人構成だっけ家族?」
原田「1,2,3,4,5?」
橋本「5人?」
原田「おじいちゃん、おばあちゃん、おかあさん、お兄ちゃん、私」
橋本「あーそうか。5人ね。」
(この時父がいないことをききのがす)
橋本「みんなで食べたの?ごはんいつも」
原田「大体そうね。あっでも、小学生くらいまでだよね。家族で食べるのは。」
橋本「そうなの?」
原田「私だって、おばあちゃん夜仕事やし、お母さんも夜遅かったから。かえって一人、二人。」
橋本「で食べるの?」
原田「うん。」
橋本「そうなんだ。うちんちはさ3人家族でお母さんとお父さんどっちも共働きだったから、一人で食べるのはわかるんだけど。
おばあちゃんも働いてるんだよね?」
原田「働いてる。」
橋本「おじいちゃんは?」
原田「おじいちゃんはね、食べるのが早いんよ。何してたんだろ(笑)
私たち部活とかやってたから遅いんよ。」
橋本「そういうことね。一人だけおじいちゃん勝手に食べるんだ(笑)待っててくれないの?」
原田「(笑)」
橋本「おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に暮らすっていう。あっでも京都ではあった。小さい頃は、おじいちゃんとおばあちゃん子だったから、母と父居ず、おじいちゃんとおばあちゃんがずっと世話してくれてたって感じだったし。で、なんか3歳まではおじいちゃんとおばあちゃんも働いてたから里親制度っていうよくわからない里親に預けられてた。」
原田「一時おじいちゃんも働いてた時あったけど途中でやめたんよ、事故って。」
橋本「事故ってやめたの?」
原田「でもこれは、暗くなる(笑)」
橋本「じゃあいいよ。いいよ。あっ自分が事故ったてこと?」
原田「うん。」
橋本「そういうことね。」
原田「今ずっと入院してるから、そこからもほぼ一人。」
橋本「高校までは宮崎にいてそれからは、東京に来たのね。」
原田「味噌汁ってあんま作らんよね。」
橋本「一人になったら、お味噌汁作らない?」
原田「作らない。」
橋本「だよね。」
原田「スープとか。コンソメスープとかめっちゃ楽で作ってたけど。みそ汁は何で作らんちゃんね?具材がいっぱいあるからそろえたときに余るんよ。」
橋本「あー、一人だと?食べきれない?うちが飲むお味噌汁豆腐とわかめか豆腐となめこだから余らんのよ。」
原田「あー、ね。」
橋本「でも具材いっぱいなのが好きなんでしょ?」
原田「具材はとりあえず入れまくってた(笑)カレーとかにも骨付きの肉とかもたまに入ってるから。あまっとったから入れてみたって(笑)」
橋本「やばいね(笑)うちんちとかはたぶん、レシピ通りのものしか作らないから。あまったら捨てるか、誰かが食べきる。」
原田「なるほど。」
橋本「余ったものを入れるとかなかったから。例えば、おでんをカレーにしたりとか。全然なかったな。」
 

ちくわにカレー

 
橋本「今回みたいに、納豆みそ汁みたいな。変なお味噌汁の具材とか、変なものでてきたなとかある?お味噌汁以外にも」
原田「ちくわにカレーはびっくりしたね。たまにひどいのが、骨付き肉の骨だけしか入っとらん時とか(笑)」
橋本「だし(笑)」
原田「だしなのかな?」
橋本「うちんちは何だろうな。うちが作ってたから。うちがそういう変な料理が好きじゃなかったのね。オムライスはオムライスだったし。親にも作ってて。親のお弁当とか。金入れないならご飯作れって(笑)家でも作ってた?」
原田「いや。全然作らんかった。」
橋本「こっちに来てから?スキルアップした?」
原田「作ろうと思えば作れるって感じ。まあまあでも、ある程度は作れるよ。」
 

複雑

 
橋本「今はお兄ちゃんはどこにいるの?」
原田「愛知。」
橋本「お兄ちゃん何してるんだっけ?」
原田「自動車の工場ではたらいてる。」
橋本「たまーにあったりするん?」
原田「お母さんが色々するの好きだから。愛知と東京にたまに来る。で、私もそれにつれてかれるって感じ。」
橋本「うちね兄弟いないからよくわかんないんだよね。」
原田「家族旅行とかはせんと?」
橋本「ん。複雑だからね。父と行くか、母と行くか。別々。」
原田「家族旅行もない。お父さんいないじ(笑)いないっていうか離婚してる。」
橋本「知らなかったんだけど。父の話聞いたことない。」
原田「聞かれることがない限り話さんからね。」
橋本「離婚はしてない。(橋本家は)別居中。今6年目かな。わかれればいいんじゃないかと思ってる(笑)」
原田「私も小学生から別居したんよ。」
橋本「早めだね。」
原田「そうなんよ。そんなお父さんの記憶ないんよね。」
橋本「会ってないの?」
原田「会ってはいるよ。一年に45回くらい。」
橋本「うちよりあってる。」
原田「あっ、マジ?ラインとかは?」
橋本「きてはいるの。父編集者なんだけど自分が編集したのを自慢するかのようにうちにラインしてくるんだけど、マジでいらない(笑)」
原田「(笑)」
橋本「でたまに、焼き肉食いに行かないかみたいなラインきて無視(笑)」
原田「そうなんだ。毎年牡蠣が好きが好きだから連れてってとは言う。」
橋本「良好なんだね。」
原田「お父さんとお母さんがすっげぇけんかしてたけど。そんなに会わせんとか発展するようなあれではなかった。」
橋本「うちんと子が別居したのは高校になってからだから。うちが嫌だって言った。うちんちって、うちの学校が変わるたびに引っ越してたから、中学から高校に変わる節目で父はいらないんじゃないかなって(笑)」
原田「(笑)かわいそう。」
橋本「そっからずっとだね。離婚すれば大学の奨学金が下りるのに。父母二人だとめちゃめちゃ所得が越えるわけ。わかれればもらえるのになって(笑)」
原田「返金しなくてもいい奨学金もらえたから。」
橋本「何の話してるんだろ(笑)」