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(音)と(世界)を巡る

嗚呼二十歳
黒瀬 頼


通知音、環境音、
 
 
 
ただそれをひたすら集めました。
 
 
 
そこから聞こえる音。
 
そして人間が創り出す世界。
 
 
 
普段何気なく聞いている音と環境が
 
違うものだったらどうだろうか?
 
このことに、疑問点を抱きました。
 
 
 
エスカレーターなのにエスカレーターの音がしない。
 
 
 
洗濯機の音なのに洗濯機ではない。
 
 
 
映像と音の違和感。
 
また、今回、二十歳の自分が見ている世界。
つまり、普段の日常生活における音、そしてよく行ったりする場所。
 
世界という言葉は非常に曖昧な言葉です。映像に出てきているものも世界の1つに過ぎないし、また、この作品に出てきていないものであってもそれは世界ということができる。
 
このことは非常に面白いことだと感じました。だからこそ、みなさんが感じる「世界」という言葉のイメージ。そしてこの二十歳の自分が等身大で感じている世界とは何か。
 
 
見る人によって「世界」の捉え方が違う「世界」
 
 
今これをみているあなたはどのように世界を捉えたでしょうか?
 
これをみて、あなたは何を感じましたか?
 

 
最初にみたところはどこですか?
 
ちなみにこれはフィルムで捉えた世界。
 
また、映像中、撮影機材を一部変えて撮影することによって
 
見ていただく方の「世界」
 
そしてその「世界」に対する音の違和感
 
 
世界には音が溢れている。
 
 
そして後半、現実世界に戻って行きます。
救急車が通り過ぎる時は救急車の音が流れている。
 
これが本来の現実です。違和感のない音。現実世界。私自身の世界。
 
さまざまな「世界」という捉え方をお楽しみください。
 
 

 
プロフィール



黒瀬 頼(小川雄矢)

200112月生まれ。

高校の時から自主制作で映像や音楽、 MVそして CMなどをつくる。中学の時に映画ワークショップ「マジックタウン」に参加し、そこから映像の世界を志す。制作作品「メロン先生 (2018)」「目玉焼き (2021)」「 ONIGIRI(2021)」ユニットかみひこうきで制作した「神と見えざる手 (2022)」などの作品がある。
現在は東京造形大学映画映像専攻。