八月の演目

世阿弥の五番 (ぜあみのごばん)

 

 
古より、異なる題材・構成の能を1日に演じ・興じた五番立て“神・男・女・狂・鬼”。

 
出演:清水寛二(舞・謡)
策士:飯名尚人

13:00 一部 「高砂」
14:30 二部 「敦盛」
16:00 三部 「井筒」
17:30 四部 「砧」
19:00 五部 「野守」
 
チケット
1演目 1500円
通し券 5000円
 
日時 2024年8月20日(火)
会場 アトリエ銘苅ベース
ゆいレール「古島駅」から徒歩8分
沖縄県那覇市字銘苅203番地
アクセス方法 https://www.m-base.okinawa/access/
 

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解説

 

能の最小単位を探る旅


能の様式を削るだけ削って、それでもこれは能である、というものを見つける実験もしくは挑戦。︎
季節、場所に合わせた演目で、毎月どこかで清水寛二がひとり能を演じます。

“二曲三体”
世阿弥の大事な演技論の一つ。伝書でも「至花道」や「花鏡」などに述べるほか、「二曲三体人形図」を残している二曲=舞+歌(謠)三体=老体+女体+男体シテの役に扮するについて大事な考え方だが、声についてはそれぞれの役について「横の声」「主の声」、また「祝言の声」「望憶の声」などを使い分け・混合させていかねばならない。シテ方の修行はそこであるが、実際は立ち方だけでなく、「地謠の声」も作っていかねばならない。(後見という役も修行しなければならないが。)役に扮している時も、地謡が謡っていてくれる時は、地謡にお任せだ。地謡は、なかなかに面白い。音色というだけでなく、拍をどうとるかも大事なこととなる。四体ともいうべきかそして、一人で一曲を謡う時、能の舞台では決して演じることのない「ワキ」の声は、自分で謡っていて、「あれ、これはワキになってないな。」と思う。しかし、謡ってみることが大事。さて「雪月花 しみかん十二月往来」ではどうか。

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これまでの演目

 

一月の演目

葛城 (かづらき)

出演:清水寛二(舞・謡)
ゲスト:松田弘之(笛)
策士:飯名尚人
 
日時 2024年1月11日(木) 開場 18:30 開演 19:00
入場料 3,500円+1ドリンクオーダー
会場:曼荼羅(東京・吉祥寺)

二月の演目

求塚 (もとめづか)

能と地獄。
若菜を摘む女…地獄で苦しむ女…
清水寛二が熱く恐ろしくも美しく
ひとり能を演じます。

 
出演:清水寛二(舞・謡)
策士:飯名尚人
 
日時 2024年2月11日(日) 開場 14:30 開演 15:00
入場料 3,000円(1ドリンク付き)
上演後、座談会あり。
 
会場:スタジオ サイプレス
〒165-0027 東京都中野区野方2-24-3
JR中野駅から徒歩約18分、JR高円寺駅から徒歩15分)https://studiocypress.tokyo/wp/access/

三月の演目

隅田川 (すみだがわ)

子を尋ぬる狂女。
春、夕暮れの隅田川、女を乗せた舟がゆく…
我もまた いざ言問はん 都鳥

 
出演:清水寛二(舞・謡)
策士:飯名尚人
 
日時 2024年3月5日(火) 開場 18:30 開演 19:00
入場料 3,000円
 
会場:両国門天ホール
〒130-0026 東京都墨田区両国1-3-9 ムラサワビル1-1階
・JR「両国駅」西口より徒歩5分
・地下鉄都営大江戸線「両国駅」A4、A5出口より徒歩10分
・地下鉄都営浅草線「東日本橋駅」より徒歩10分

制作協力:(株)マルメロ
 

四月の演目

小塩 (おしお)

春の夜の亡霊…
恋多き男、在原業平が
桜咲く小塩山でかつての恋愛を想う

 
出演:清水寛二(舞・謡)
策士:飯名尚人
衣装協力:さとうみちよ
 
日時 2024年4月14日(日) 開場 16:30 開演 17:00
入場料 3,500円(1ドリンク付)
 
会場:葉月ホールハウス
〒167-0041東京都杉並区善福寺2-30-19
・荻窪駅、西荻窪駅、吉祥寺駅、上石神井駅からバスまたは徒歩で。
・アクセス方法 https://hazukihh.exblog.jp/8858048/

 

 

五月の演目

頼政 鵺 (よりまさ ぬえ)

鎮魂と修羅。
敗れし者の声。世阿弥の修羅能。

 
「頼政」 作・世阿弥 源氏の名門に生れながら、平家の政権に永く留まり、ついに反旗を翻し、宇治川の合戦に敗れ自害して果てた。宇治の閑雅な風景に現れた頼政の霊は自害に至るまでの宇治の合戦の様子を語る。

「鵺」 作・世阿弥 御所の帝を狙い、頼政に射落とされた怪物・鵺は、頭は猿、手足は虎、尾は蛇、鳴く声が鵺に似るという奇怪なもので、空舟に封じ込められ淀川に流された。その鵺の霊が現れ、自ら退治される様を語る。
 
出演:清水寛二(舞・謡)
策士:飯名尚人
 
日時 2024年5月26日(日) 開場 17:00 開演 17:30
入場料 3,000円(1ドリンク別)
 
会場:ムリウイ
東京都世田谷区祖師谷4-1-22-3F
小田急線「祖師ヶ谷大蔵駅」より徒歩7分
・アクセス方法 https://www.ne.jp/asahi/cafe/muriwui/info.html

 

 

六月の演目

藤戸 (ふじと)

 

出演:清水寛二(舞・謡)
策士:飯名尚人
映像:「白衣の男」大野慶人
映像協力:NPO法人ダンスアーカイヴ構想
 
日時 2024年6月30日(日) 開場 18:10 開演 18:30
入場料 3,000円(1ドリンク別)
 
会場:カフェ アンリファーブル(座・高円寺 2階)
JR中央線「高円寺」駅 北口を出て徒歩5分
・アクセス方法 https://za-koenji.jp/home/index.php
 

七月の演目

通盛 (みちもり)

 
阿波 鳴門浦、
一艘の舟に夫婦の姿。
平家物語「小宰相身投」を題材に世阿弥の修羅能。

 
 
出演:清水寛二(舞・謡)
策士:飯名尚人
 
日時 2024年7月18日木曜  開場18:40 開演19:00
入場料 3,000円
会場 アトリエ第Q藝術 
小田急線「成城学園前」駅より徒歩3分
東京都世田谷区成城2丁目38−16
アクセス方法 https://www.seijoatelierq.com/map
 
 

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アーティスト

 

謡・舞

清水寛二

能役者。早稲田大学在学中に山本順之の指導を受け、銕仙会(てっせんかい)に入門。故観世寿夫、故八世観世銕之丞、九世観世銕之丞に師事。銕仙会や西村高夫と共宰の「響の会」などで古典能の上演を続ける一方、新作能 『沖縄残月記』『長崎の聖母』『望恨歌』『ヤコブの井戸』などの演出、シテをつとめる。佐藤信演出『霊戯』、田中泯演出『カラダハコレカラダ』、小池博史演出『風の又三郎』、河内大和演出『リチャード二世』、結城座(江戸糸あやつり人形)の作品などにも出演。琉球の組踊、韓国の農楽などの伝統芸能との共同舞台「日韓琉 鎮魂のまつり」2024年6月演出。2018年よりピアノの高橋アキらと青山実験工房を催している。2005年から10年沖縄県立芸大非常勤講師。座・高円寺演劇創造アカデミー講師。

策士

飯名尚人

映像作家・演出家。2002年Dance and Media Japanを設立、「国際ダンス映画祭」主宰。オンライン舞踏番組「Re-Butoooh(リブトー)」編集長。東京造形大学教授。映像・言葉・身体を融和させる演出法による作品を制作。演出作品『アジール』(2011・西松布咏 主演)は各地の寺院にて上演された。『熱風』(2014・京都芸術センター)では、首里劇場をロケ地とした短編映画を監督。ダンス映画の監督作品として『三|THREE』は、Jumping Frames (香港・2022)にてアジア賞受賞など、各国で受賞。大野慶人のドキュメンタリー『愛の夢』は、国際ポートレートフェスティバル(ブルガリア・2022)にて優秀作品に選ばれた。現在は、舞踏家・今貂子との共同作品『おんなのぼくしさん』を制作中。

 

 
 

映像

撮影・編集 飯名尚人


 
 

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iina@dance-media.com (飯名まで)