森を巡る映画祭
参加作品|全14作品
キャンパスと森の境界が曖昧に溶け合うことでどんな映画が生まれるか。
「森を巡る映画祭」は、学生たちが大学の森をロケーションとした映画を作り、オンライン配信で公開するプロジェクトです。参加するほとんどの学生が映画を初めて作っています。映画・映像専攻以外の学生は、映画を作ることが初めての体験です。そしてオンラインで世界中に作品が公開されることも、おそらく初めての経験でしょう。本学には映画専用の撮影スタジオがないため、多くが校外でのロケーション撮影です。大学周辺の街並みを使った学生たちの映画には、いつも森が映り込んでいて、都市と自然が交わり、辺境であるがゆえの学生たちの迷い、葛藤、歓び、青春などが描かれていきます。煌びやかな東京の中心ではなく、東京の辺境だからこそ生まれる映画です。
本大学が掲げた「森の中のキャンパス」という構想から、この「森を巡る映画祭」は発案されました。映画には森がよく登場します。東南アジアの映画を見ると室内と室外の隔たりが曖昧で、外のようなところで家族が食事をしたりするシーンもよく見ます。古い日本家屋では戸をすべて開けると外と繋がって、外光が広い面となって室内に入り込み、内と外の感覚が曖昧になります。縁側と呼ばれる空間は、内でもあり外でもあります。借景という技法もまた境界の曖昧さを利用した空間作りと言えます。そういった空間に家族が暮らし、会話が交わされます。その空間では風が吹き抜けて人と自然が溶けあいます。
今回の映画祭で学生たちの共通テーマは「森と家族、森と生命」です。作品制作の過程ではとにかく森へ行き、森の中で構想し、仲間と対話して撮影します。
テキスト:飯名尚人(担当教員・東京造形大学教授)
夏休み特別企画・機材トーク
監督した学生たちが、芝生に集まって撮影した機材の話をしています。
夏休み特別企画・森を描く
監督たちが、自分の作品について振り返りながら、大学通路にイラストを描きます。
森での対話
大学の森の中で、制作中の作品について対話しています。
映画を作る前に作品の構想を語り合います。
ポストカード