expt. A 

12/6(木) 18:30
「砂の女」 内藤明美作曲、能 「井筒」 世阿弥作
                          

expt. B

12/7(金)18:30 観世寿夫40回忌に寄せて
「中有」 福島和夫作曲、 「水の曲」 武満徹作曲、 「砧」 (舞囃子) 世阿弥作、「雪は降る」 湯浅譲二作曲

expt. C

12/8(土)13:30 
影能 「鵺」「ブリージング・フィールド」 八村義夫作曲、「声 (ヴォイス) -独奏フルート奏者のための-」 武満徹作曲、「クラリネット・ソリチュード」 湯浅譲二作曲、「冬の日・芭蕉讃」湯浅譲二作曲

expt. D

12/8(土)18:30
「LUCIFER」 YUKI MORIMOTO作曲委嘱新作、 「芭蕉」 金春禅竹作


作曲:内藤明美、福島和夫、武満徹、湯浅譲二、八村義夫、YUKI MORIMOTO
演奏:高橋アキ(ピアノ)、木ノ脇道元(フルート)、トーマス・ピアシー(クラリネット)、松本卓以チェロ)、ドミトリー・フェイギンチェロ)、篠﨑和子(ハープ)、會田瑞樹(パーカッション)、有馬純寿音響)、松田弘之笛)、八反田智子笛)、観世新九郎小鼓)、原岡一之大鼓) 
指揮:森本恭正 
作:世阿弥、金春禅竹 
映像セノグラフィ:飯名尚人 
出演:観世銕之丞、野村四郎、武内靖彦、大日方寛、御厨誠吾、山本東次郎、山本則重、銕仙会、清水寛二

                              

2018126日(木)~8日(土) 全4プログラム

会場:銕仙会能楽研修所(東京メトロ「表参道」駅下車)
東京都港区南青山4-21-29
TEL 03-3401-2285
東京メトロ「表参道駅」(銀座線・千代田線・半蔵門線)下車 A4出口徒歩4
※駐車場はございませんので、お車でのご来場はご遠慮下さい。

チケット(自由席) 発売中
各回 前売一般 5,000円 前売学生 2,500
(当日一般 5,500 前売学生 3,000円)
2演目セット券 9,000円 3演目セット券 12,000円 4演目セット券 15,000 前売各セット券の学生は半額。
セット券は前売のみ)

お問い合わせ・申込み:
銕仙会能楽研修所
TEL 03-3401-2285平日10時~17時) 
FAX 03-3401-2313 
WEB http://www.tessen.org 
ネットでもご予約いただけます。 https://z113.secure.ne.jp/~z113165/ticketform.shtml
マルメロ e-mail: marmeloyama@gmail.com


演出/清水寛二 演出協力/川口智子 舞台監督/伊東龍彦 照明操作/武田幹也 映像記録/古屋均
宣伝美術/坂本陽一mots 制作/斎藤 (マルメロ)

主催:オフィスしみかん、青山実験工房実行委員会
協力:(公社)銕仙会、(株)カメラータトウキョウ、井阪紘、吉越研、(株)マノハラ 











  宇宙的時空の絶対的必然の瞬間に、ふと、咲く、誰かのためではない、それが〈花〉だ。 

 観世寿夫 









【青山実験工房のはじまり】


数年前に高橋アキさんに出会い、エリック・サティの音楽劇『メドゥーサの罠』を上演することになりました。(2016年草津国際音楽アカデミー初演、2018年第1回青山実験工房上演)『メドゥーサの罠』の翻訳をしていた秋山邦晴さんが1950年代に「実験工房」として活動をされていた中に、実は能とのつながりがたくさんあります。「実験工房」では現代音楽、美術、能がジャンルを超えて互いに刺激を受け合って、ものづくりを行っていました。能舞台を能の上演のためだけでなく、劇場としての魅力を知ってもらい、もっと活用してもらいたいと思っていたところでしたので、「実験工房」という名のもとに、自分でいろいろなことに挑戦していこうと企画しました。4月に「第1回青山実験工房」として3つのプログラムを上演しました。1回目のテーマは「はじめる」。能の上演だけではなく現代音楽とのコラボレーションや演劇作品に参加する中で、実際に自分が舞台に立ち、自分の身体の新しい可能性を感じることもありました。第2回でも更なる実験を重ねていきたいと思います。



expt. A
12月6日(木) 18:30


「砂の女」 内藤明美作曲(2012)
パーカッション:會田瑞樹 舞踏:武内靖彦
ニューヨーク在住の作曲家・内藤明美が、2012年、會田瑞樹のために安部公房作「砂の女」をテーマに作曲した打楽器独奏曲。前回、能舞台空間との相性の良さを見せた舞踏家・武内靖彦と會田が、能舞台版としてコラボレーションを試みる。


第一回公演「サティ∞能」より 武内靖彦(撮影:古屋均)


會田瑞樹



能 「井筒」 世阿弥作  
シテ:清水寛二 ワキ:大日方寛 アイ:山本東次郎 笛:八反田智子 小鼓:観世新九郎 大鼓:原岡一之 
地謡:野村四郎・西村高夫・馬野正基・浅見慈一・長山桂三・観世淳夫 後見:観世銕之丞・谷本健吾
旅の僧が訪れた在原寺で出会った、在原業平の墓に水を手向ける女性は、業平にゆかりのある井筒の女の霊だった。井筒の女・紀有恒の娘は業平と女との物語を語り、業平の形見の衣を身にまとい、舞を舞う。


観世榮夫 (撮影:吉越立雄)

會田瑞樹
打楽器奏者。1988年仙台市生まれ。武蔵野音楽大学ヴィルトゥオーゾ学科打楽器専攻卒業、同大学院修士課程修了。佐々木祥、星律子、吉原すみれ、神谷百子、有賀誠門、藤本隆文の各氏に師事。日本現代音楽協会主催第九回現代音楽演奏コンクール「競楽Ⅸ」第二位入賞。NHK-BS「クラシック倶楽部」で「打楽器百花繚乱」全国放送、3枚のアルバム『with…』『ヴィブラフォンのあるところ』『五線紙上の恋人』は高い評価を得ている。

清水寛二
能役者(銕仙会)。1953年奈良県生まれ。早稲田大学教育学部卒。在学中に山本順之の指導を受け、銕仙会に入門。故観世寿夫、故八世観世銕之丞、九世観世銕之丞等に師事。銕仙会を中心に古典曲の上演の一方、故多田富雄作の新作能 『沖縄残月記』『長崎の聖母』などの演出、シテを勤める。現代劇・ダンスなどへの出演や、琉球の組踊、中国の昆劇、文弥人形など他の伝統芸能との共同での舞台作りにも取り組んでいる。東京藝術大学非常勤講師、「劇場創造アカデミー」講師。




expt. B
12月7日(金)1830
観世寿夫40回忌に寄せて


「中有」福島和夫作曲(1958)
詩:保富康午 節付:観世寿夫 
シテ:清水寛二 地謡:小早川修・北浪貴裕・谷本健吾
指揮:森本恭正 ピアノ:高橋アキ チェロ: 松本卓以 フルート:木ノ脇道元

「水の曲」 武満徹作曲 (1960、ミュージック・コンクレート作品)
舞:観世銕之丞  音響:有馬純寿

「砧」(舞囃子) 世阿弥作  
シテ:野村四郎 地謡:山本順之・清水寛二・西村高夫 笛:松田弘之 小鼓:観世新九郎 大鼓:原岡一之

「雪は降る」 湯浅譲二作曲(1972) 
詩:三好達治(録音 謡:観世寿夫、ピアノ・ピッコロ・ハープ・弦楽四重奏)
: 清水寛二   音響:有馬純寿


第一回公演「サティ∞能」より 清水寛二、高橋アキ(撮影:古屋均)


観世寿夫追悼として『中有』『雪は降る』

2回目は観世寿夫の追悼の意味も込めて、プログラムを組みました。12月7日は寿夫の40回目の命日を迎えます。この日に『中有』を上演します。「中有」という言葉は、死後、四九日を迎えるまでの宙ぶらりんな状態を指します。寿夫は、この『中有』という作品を戦争で亡くなった若い命に捧げたいと言っています。寿夫は二十歳で終戦を迎えました。これから新しい能をどうつくっていくかというときに、亡くなった命に捧げる能を考えていた。今回の上演にあたって、演出の手がかりになるのは、音源。テープはあるけれど、どう動いたか、というのは残っていません。古典の能の復曲の場合は、謡のことばから動きを推測してつくっていきますが、今回の『中有』の場合は古典の能とも違うのでどのように上演することができるか楽しみにしています。「中有」という言葉の通り、ある種の宙ぶらりんな状態を目指していけたらと思っています。『中有』の最後は雪が降っている場面ですが、今回湯浅譲二さんの『雪が降る』も上演します。これは寿夫の謡のテープが残っていますので、今回みなさまにお聞きいただきたいと思っています。


福島和夫
東京都出身。独学で作曲を勉強。その後、鈴木博義や武満徹らと知り合い、芸術家グループ「実験工房」に参加(姉の福島秀子ともに)。東洋的な響きに近いフルートのための作品を多数発表、代表作の『冥』は今なお世界中で演奏され続けている。1970年代後半からは、日本や東洋の伝統音楽の研究に主な活動を移している。上野学園大学日本音楽史研究所所長。




expt. C
12月8日(土)13:30

影能 「鵺」 
舞:清水寛二 映像セノグラフィ:飯名尚人

「ブリージング・フィールド」 八村義夫作曲(1981, 82)
ピアノ:高橋アキ クラリネット:トーマス・ピアシー フルート: 木ノ脇道元 ハープ:篠﨑和子 パーカッション:會田瑞樹

「声 (ヴォイス) -独奏フルート奏者のための-」 武満徹作曲(1971)
フルート: 木ノ脇道元

「クラリネット・ソリチュード」 湯浅譲二作曲(1980)
クラリネット:トーマス・ピアシー

「冬の日・芭蕉讃」 湯浅譲二作曲(1981)
ピアノ:高橋アキ  クラリネット:トーマス・ピアシー フルート: 木ノ脇道元 ハープ:篠﨑和子 パーカッション:會田瑞樹


影能「鵺」実験プラン模型より


木ノ脇道元
フルート奏者、作曲家Cockroach eater共同プロデューサー、アンサンブルノマド創立メンバー2011年、自作品のみによる自作自演コンサートを開催。14年、松井久子監督映画「何を恐れる」音楽監督16年、レーベルゲートよりクラシックの無伴奏フルート曲集「The organic space」配信17年、津村禮次郎、森山開次らと佐渡、小金井公園の薪能の創作ダンスチームの一員となる。東京芸術大学非常勤講師。神奈川県立弥栄高校非常勤講師。

高橋アキ
鎌倉生まれ。東京藝術大学、同大学院修了。武満徹作品でデビュー。透明な響き、音色の柔軟な感受性を持って現代曲を演奏し、鮮烈な衝撃を与えた。1970年初リサイタルを開催、72年ベルリン芸術週間、パリ秋の芸術祭に参加し好評を博す。その後も欧米の数々の音楽祭に例年のように招待されている。73年には芸術祭優秀賞を『高橋アキの世界』(東芝EMI)により受賞。1975年より『エリック・サティ連続演奏会』(12回)を企画構成の秋山邦晴とともに開催し、「サティ再発見」の大きな契機となった。1983年、第1回中島健蔵賞、1986年には第1回京都音楽賞を受賞。レコーディングにも意欲的に取り組んでおり、『ハイパー・ビートルズ』、現代曲、シューベルト、サティ等数多くのCDをリリース。ソロ活動や室内楽活動のみならず、オーケストラとの協演も多く、積極的な音楽活動を展開している。




expt. D
12月8日(土)18:30


「LUCIFER」 YUKI MORIMOTO(森本恭正)作曲
委嘱新作世界初演
チェロ:ドミトリー・フェイギン
LUCIFER:ラテン語では明けの明星、つまり金星のことなのだが、キリスト教においては神に反逆して地上へ堕ちた天使、悪魔の化身ということである。しかも天界にあってはとびきり美しい天使であった。反逆し堕天使となった限りなく美しい悪魔--創作意欲を掻き立てられた。(YUKI MORIMOTO)


能 「芭蕉」 金春禅竹作   
シテ:清水寛二 ワキ:御厨誠吾 アイ:山本則重 笛:松田弘之 小鼓:観世新九郎 大鼓:原岡一之 
地謡:観世銕之丞・西村高夫・柴田稔・伊藤嘉章・谷本健吾・安藤貴康 後見:山本順之・味方玄
唐土楚国の湘水に住む僧のところに、一人の女が訪ねてくる。女は草木成仏について僧が驚くほど詳しく問い尋ねる。再び現れたその女は、芭蕉の精だった。

YUKI MORIMOTO(森本恭正)

1987年よりENSEMBLE 9音楽監督として主にウィーンで作曲・指揮活動を展開。現在ソロ作品から管弦楽曲まで185作品を数え、その殆どが著名ソリストによりヨーロッパで初演。オーストリア文化省より複数回作曲助成を受ける。オーストリア放送協会(ORF)制作の作曲家個展番組ZEIT TONへの出演多数。2005年よりオーストリア国立図書館へ自筆楽譜が収蔵(すでに60作品)。2007年及び2008年、ポーランド、ルトスワフスキ国際作曲コンクールの審査員。三枝成彰作品の多くを初演指揮。オペラ指揮では1989年「千の記憶の物語」と2009年(2011年再演)「悲嘆」(中丸三千繪主演)がある。2009年より2016年まで有明教育芸術短期大学教授。2011年「西洋音楽論」(光文社)上梓。ミュージック・ペンクラブ・ジャパン理事、同HP編集長。

銕仙会
銕仙会は、江戸中期以来の観世銕之丞家を中心とした演能団体で、戦後観世寿夫・榮夫・静夫の兄弟は、実験工房のメンバーをはじめとして音楽や美術、文学、演劇など広く他の芸術分野の人たちと交流。舞台芸術として能を見直し、地謡をはじめ、ワキ方、囃子方、狂言方の全ての役を大切にすることで密度の高い舞台を実現し、高い評価を得た。寿夫没後もその主張に基づき、従来の作品の演出的見直しを始めとして、現代に生きる演能活動を八世観世銕之丞静雪(人間国宝)のあとをうけた九世観世銕之丞を中心に続けている。


「芭蕉」 観世寿夫 撮影:前島良彦  
1978年12月8日に観世寿夫は「芭蕉」を舞う予定だった。

  會田瑞樹

  武内靖彦

  清水寛二

  観世銕之丞

  野村四郎

  森本恭正

  高橋アキ

  松本卓以

 Thomas Piercy

  木ノ脇道元    

  篠﨑和子

  Dmitry Feygin









青山実験工房 2回公演
AOYAMA EXPERIMENTAL WORKSHOP #2
~能舞台から現代の音楽/表現と能楽の可能性を創造・発信する~